Calm Light



2.


「あれ、久し振り!」


2限が終わって学食に向かおうとしたぼくは、突然声を掛けられた。


(え……と、誰だっけ)


振り返って目をみはる。

ずいぶんな美人だ。



きりりとした目。

短く切った髪。

すらっと背が高くて、顔が小さくて、まるでモデルみたいだ。

しかも、なかなかグラマーだ。


……どこかで見たような?



「……あ……ごめんなさい、勘違い。

……あなたとどこかで会ったような気がして……

おかしいな。初めてよね?」


はきはきとした口調。



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