合鍵 番外編 ~あたしたち、まだまだ前途多難~
(あ)
この人、あたしの履歴書持ってるんだった。
ズルいズルいズルいっ
あたし塔也のこと、何も知らないのに。
「これ開けていい?」
「うん」
塔也はにこにこ笑顔。
「わぁ……かわいい……」
中にちょこんと入っていたのは。
スワロスキービーズらしいキラキラのいっぱいついた、蝶のモチーフの豪華なバレッタだった。
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