合鍵 番外編 ~あたしたち、まだまだ前途多難~
しかも、あたし肩に届かないくらいのショートなんだけど……
これって、髪伸ばせってこと?
それとも、単なるアホ?
横目で塔也を見ると、涼しい顔して口笛なんて吹いてる。
二人で並んで歩きながら、あたしは聞いた。
「ねぇ。塔也の誕生日って、いつ?」
「10日前」
「えぇっ、もう過ぎてるの?」
あたしは思わず飛び上がった。
「いいよいいよ、オレ、ちゃんといいものもらったから」
塔也はあたしの顔を見てニヤッと笑った。
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