合鍵 番外編 ~あたしたち、まだまだ前途多難~
……だとしたら、あたしたちはそこでおしまい?
大学に行くと、賢い女の子たちもいっぱいいるだろうし。
あたしなんか、とてもじゃないけど太刀打ちできないよ。
そもそも塔也があたしのどこを気に入ってくれたのかもよくわかんないし。
あのとき……塔也が言ってくれた言葉。
(何かカワイイ)
うれしいけど……
何かかわいい、じゃ納得できないよ。
テーブルに注文した品が並ぶと、塔也はお行儀良く軽く手を合わせて、何も言わずにフォークで突付きはじめた。
次へ
前へ
この小説の表紙へ
HOME