Calm Light
「お兄さんと……仲良くやってる?」
「うん」
笑顔でうなずくと、少し言いにくそうに続けた。
「実はね……今、二人で一緒に住んでるんだ」
「そっか」
じゃあ、お兄さんはまた実家に戻ったんだ。
――って、二人で住んでるって?
「……え、実家じゃなくて?」
「うん。二人で、部屋借りて」
「……」
二人っきりの生活か。
一瞬返す言葉が見つからなかった。
思わぬ答えに、想像以上のダメージを受ける。
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