Calm Light
未怜ちゃんのことは、もうきっぱりあきらめたはずなのに。
1年前、鷹耶さんのハイツに行った、あの日に。
「よく……ご両親がOKしてくれたね」
「うん、まあね。
いろいろうるさい条件は出されたけどね」
肩をすくめて苦笑する。
「……良かったね、未怜ちゃん。
幸せそうでよかった」
目の前の、幸せに輝くような未怜ちゃんに。
ぼくはそれしか言えなかった。
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