Calm Light
琢磨か。
あいつ、まだ未怜のこと、きっとあきらめきれてないだろうな。
男ってそんなもんだ。
一度好きになった女の子を、そう簡単にあきらめられるもんじゃない。
たとえあきらめたつもりでも、いつでもスイッチを入れさえすれば、想いはよみがえる。
しかも同じ大学に入っちゃって。
まぁ未怜がいるからってわけじゃないだろうけど、
同じ大学に入ったっていう事実が、あいつの気持ちを象徴してるように思えた。
未怜はオレの顔を見上げて、ちょっと意外そうに目を見開いた。
眉がハの字になる。
「あ……一緒にお昼したの、イヤだった?」
オレは苦笑する。