Calm Light
人の評価を得るために必死になってたあの頃の自分。
評価イコール自分自身だと思ってた。
成績が、表彰状が、ハリボテのようにオレを形作ってた。
人の優位に立てなければ不安になった。
――評価されていなければ、自己を保てなかったんだろう。
ハリボテの中身は、何もなかったから。
そんなオレの目に、この子は奇異に映った。
人に何と思われようと、評価されようとされまいと。
彼女には関係ないんだろう。
きっと、揺るがない確固たる自分があるんだろうな。
ほうきを持つ手が邪魔をして、名札までは見えなかったけど。
なぜかオレは、この子が新しい妹だと確信してた。