合鍵 ~あたしの不愉快な夏休み~


 *** 


ピンポーン。

ピンポーン。


バイトももう3日目。

バイトと呼べるなら、だけどさ。


ピンポーン。

ピンポーン。

ピンポーン。


10時を過ぎてるのに、何回押しても出ない。


(……)


どうせまた寝てるんでしょ。

あのナマケモノめ!


ピンポーン。

ピンポーン。

ピンポーン。

ピンポーン。


あたしは呪いのようにインターフォンを押し続けた。




この小説の表紙へ
HOME