いぢわる。

ゲームオーバー




ケープは全身すっぽり隠してさらに足元にだらりと余ってる。

(まさか…髪切るとか?)

まさかね……

首だけ出して不安げにきょろきょろしていると、司会者がマイクを上げた。



「はい、女の子のボディが隠れたところで、そろそろ本日のハイライトぉ!

彼氏の手に何か握られてますね。何だか分かるかな?」


目をやると、みんな小さなピンク色のものを持っていた。

「おお~~」

ざわざわ。

客席から大きなどよめき。


(何?)

あたしは何だかわかんなかった。


そのピンク色は、何か卑猥なものの象徴のような色。

ヒモのついた球体が、いかがわしさを存分に醸し出してた。


(まさか……)


「それでは、彼氏はそれぞれこの中に潜ってください」

と、ケープを指す。


(は?)

るくらいの大きなもの 思わず唖然とし、束縛された体を思わず動かす。


この中に入るの?

何するの?

やめてよ!


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