(何言ってるの?)
「なんかオレさ……
おまえを見ると――
何だか壊してやりたい、めちゃめちゃにしてやりたいって気分に、よくなったんだよな。
おまえがいつも真面目で優等生然としてて、なんつーか……
まるでオレとは対極にある存在だったからな」
(え……?)
あたしはしばらく言葉の意味がわからず、ぽかんとばかみたいに口を開けたままだった。
(優等生……だって?
そんなわけないよ。
あたし、そんなんんじゃないもん)
「多分おまえを、貶めたかったんだ……
オレと同じ位置にさ」
(センパイ……何、言ってるの?)
センパイこそ、どうして自分をそんなに貶めてるの?
誰もが認める才能の持ち主なのに。
鼻持ちならない面はあるけど。