あたしの勢いはまだまだ止まらない。
「男の人って、女の子と分かり合うとか、そういう精神的なつながりって、どうでもいいんですか?
女の子の気持ちなんてどうでもいいの?
結局体なの?
自分さえ良ければそれでいいの?
……だったら誰でもいいんじゃないの?」
蓮センパイは、突然のあたしの爆発を聞いて、しばらく顎に手を当てて何か考えてたみたいだった。
かと思うと、突然すくっと立ち上がった。
(……?)
「……杏奈、今日部活休めよ」
あたしへ手を差し伸べる。
「……今からさ、オレん家来ない?」
「……え?」
(え、何それ?)
さっと頬に血がのぼった。
「ほら、さ、立って」
蓮センパイは有無を言わせず、あたしの手を握って立たせた。
「ここじゃ落ち着かないから」