いぢわる。

Hギライ


「……気持ちいい?」


不意に耳元で声がした。



あ!


あたし今、蓮センパイの腕に抱かれてるんだ。

てことは、これ、蓮センパイの指なんだ!


ハッと我に返って、目を開けた。


何もかも、頭から吹っ飛んでた。




「あ、ダメ、ちょっと待って」


思わず我に返って叫んでしまう。


「……?」

あたしのうわずった、あせった声に、ふとすべての動きが止まった。


「どうしたの?」

「あたし……あの……」


蓮センパイは、肩越しにあたしの顔をのぞきこんだ。

そのまま軽くキスをする。





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