合鍵 ~あたしの不愉快な夏休み~


「また要るだろ」

「何でよ」


そう言って、あたしは突然気付いた。


「あ! また冬休みの宿題とかやらせるつもりでしょ!」

「違げぇよ、バ~カ」

「バカとは何よっ」

「宿題やりたきゃお願いするけどさ」

「やりたいわけないでしょ!」


わめくあたしを、突然塔也はがばっと抱きしめた。


「ぎゃあっ」




(……え?)




何これ。



「ぎゃあって何だよ」


ニッと笑う唇が近づいて……


「◎★△■!!」




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