いぢわる。

ゲームオーバー




「毬香、赤くなってるぞ顔」

「……だって」

「おまえ、ちょっとその気じゃなかったか?」

「……」


かぁ。

さらに顔が熱くなる。


「ち違いますッ」

「……ふぅん」


鼻で笑う凌を、思わず睨みつける。


非現実的な状況の中、ゲームは進む。

「次、女の子椅子に座って」

さっきの椅子に座りなおす。

と、何とスタッフに後ろ手に手を縛られてしまった。


(ちょっと、何よこれ)

手が動かせない。


(次は何? いやな予感……)


この小説の表紙へ
HOME