「3回戦は……もう、誰? こんな企画考えたの。
司会者としては読みにくい!……ええと、乳首攻め~。
それ以外の彼氏、今は我慢して、攻めるフリで」
ええええぇぇぇぇぇぇっっっ!!
「さ、スタート!」
「ちょ、ちょ、ちょっと、待ってよ!」
今度こそ大あわてにあわてるあたしをよそに。
凌がの腕が後ろからゆっくりと首に巻き付いた。
(うそぉ……)
もう片方の手が胸元に入った。
「きゃっ……やだ、ちょっと」
「毬香、エッチな服着てるな。手入れやすい」
凌の手はブラの上から胸をゆっくりとまさぐる。
(やだ……どうしよう)
やだもう、帰りたい。
どうしてこんなところ、来ちゃったんだろ……。
でも、この席を立って出て行く勇気なんかない。
それ以前に、腕、しばられてるし……。
もろに客席の視線を肌に感じて。
あたしは顔を真っ赤にしながら、恥ずかしくてただ必死に下を向いてた。