いぢわる。

ゲームオーバー




キスもしたことないのに、当然こんなの初めて。


初めてがこんな状況なんて……

もうホント、信じられない。


「かわいいな、おまえ」

止まらない凌の指。

動きがだんだん早くなってくる。

さわさわとざわめく身体。


「や……センパイ!」

じわっと下腹あたりがうずいた。


(あ、どうしよ……)



あたし、感じてるの?



「さぁー、盛り上がってます。

2番、眉間にシワいってますよ、怪しいですねぇ。

4番の彼女、うつむいちゃって恥じらう姿がそそりますねぇ」


4番?

――あたしだ。

(やだ、恥ずかしい……)


ますます顔に火がついたみたいに熱くなる。


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